第26回

今年はハワイに行ってきました。



 例年6月に1週間休業して、家内とお客さまを訪ねる旅にでかけています。今年は、6月にワールドカップが開催されたので、7月にハワイに行ってきました。
 ハワイにはお得意さんのホンボさんがいるので、B&Bに泊まろうと探してもらったのですが、適当なところがないと言われました。
1週間ならツアーの方が安いというので、JTBのホノルル7日間12万7千円に参加しました。ハワイにというと、嫁に行った娘と4歳の孫が一緒に行くというので賑やかな家族旅行となりました。
 
 飛行機は往復とも日本人客で満員、ホテルでもどこでも日本語が通じ、町には日本語表示があり、どこに行っても日本の人がいます。
ワイキキビーチでは、日没後毎晩フラダンスショーがあり、大通りを歩くとあちこちで、小さな催しをやっていて、つい立ち止まり心がウキウキしてきます。

 ハワイ州の収入の第一位は観光収入で、宿泊税は7,25%、年間約700万人の来訪者があり、その内日本人は約180万人だそうです。
観光客の1日の平均出費は、アメリカ人100ドルに対し日本人は280ドル。私どもは歓迎されているようです。ダイヤモンドヘッドの登山の帰りに一度だけ乗ったタクシーの運転手さんが「昨年の9月のテロ事件から、日本のお客さんが激減して、売り上げが落ちて大変でしたが、正月から戻ってきてくれてホットしています」という言葉に実感がこもっていました。
 ハワイは、家内と娘には買物天国で、私はもっぱら孫の子守でした。郊外にあるシーライフ・パークに孫の手を引いて路線バスで出かけたり、動物園や海岸で孫と遊ぶという嬉しい時間を充分に持つことができました。

 ところで、お得意様のホンボさんの家には2泊させてもらいました。
 ホンボさんは日系3世、祖父は新潟県の村出身で日本名は「本保」。家はワイキキから車で30分の東海岸にあり、子供さんは独立して、ご夫妻で3匹の犬と一緒に暮らしています。
 ご主人は航空会社に勤め、合気道7段で、週2回ご近所で教えているそうです。家は1階建てですが、食堂、居間、それに部屋が5部屋、バス・トイレのついた洗面室が2つあります。
 奥さんは琴を弾き、ご夫妻で木目込み人形を習い、作品が棚に並んでいます。ご主人の作った大きなラジコン飛行機一杯の部屋で、孫は写真をとってもらって大喜びです。

 夕食には、ハワイでは刺身をカラシで食べるといわれて初体験しました。朝食には庭に生っている短くて太いバナナが添えられ、昼食では、いもの葉に牛肉、豚肉、鮭をつつんで4時間蒸し焼きにしてバナナの葉にくるんだハワイ料理「ラオラオ」をご馳走になりました。
 夕食で連れて行ってもらった近くのレストランでは、昔は王様しか食べられなかったという「モイ」という魚がたまたま入荷していて、これも初体験でした。

 ドライブで東海岸を1周してもらいました。パールハーバーの真珠湾攻撃の惨状をそのまま残したアリゾナ記念館は、アメリカ本土の観光客であふれ、今年の2月に創立された「えひめ丸記念碑」は海を見渡す静かな公園の中にひっそりと建っていました。
 収入の第2位が軍事基地収入という、明るい観光地とは違った顔がそこにありました。

 飛行機の離着陸の時、耳が痛くなるという家内に、ホンボさんが「鼻をつまんで、口を結んでフーッと息をすると、耳から抜けて大丈夫」と教えてくれました。
持参した薬では効かなかったのにこの方法で成功だったようです。これは、今度の旅のおまけです。


日本観光旅館連盟 日観連月報 2002年より